少量でカロリーを補えるゼリー・プリンタイプの栄養補助食品として、「エネプリン」と「アイソカルゼリー」があります。
どちらも食事量が減ったときの栄養補給に利用しやすい商品ですが、カロリーやたんぱく質、1個の容量には明確な違いがあります。
先に結論をお伝えすると、少ない量でカロリーを補い、たんぱく質を含まない商品を選びたい場合はエネプリンが候補です。カロリーとたんぱく質を一緒に補いたい場合は、アイソカル ゼリー ハイカロリーが選びやすいでしょう。
この記事では、日清オイリオの「エネプリン」と、ネスレの「アイソカル ゼリー ハイカロリー」を比較します。
この記事の比較対象
- 日清オイリオ「エネプリン」
- ネスレ「アイソカル ゼリー ハイカロリー」
アイソカルには「もっとハイカロリー」や「たんぱくプラス」などの別商品もあります。本記事の数値は「アイソカル ゼリー ハイカロリー」のものです。
エネプリンとアイソカルゼリーの違いを比較
両商品の主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | エネプリン | アイソカル ゼリー ハイカロリー |
|---|---|---|
| 1個の容量 | 40g | 66g |
| エネルギー | 110kcal | 150kcal |
| たんぱく質 | 0g | 3.0g |
| 脂質 | 9.5g | 7.9g |
| 炭水化物 | 味により異なる | 16.8g |
| 味の種類 | 7種類 | 12種類 |
| 賞味期間 | 1.5年 | 製造日より12か月 |
| 食感の区分 | UDF「舌でつぶせる」 嚥下調整食分類2021「1j相当」 |
えん下困難者用食品 許可基準Ⅱ |
| 主な特徴 | 少量で高カロリー たんぱく質ゼロ |
カロリーとたんぱく質を補える |
1個当たりのカロリーはアイソカルゼリーのほうが40kcal多く、たんぱく質も3.0g含まれています。
一方、エネプリンは40gという少量で110kcalを摂取でき、たんぱく質は0gです。この違いが、商品を選ぶうえで最も重要なポイントになります。
なお、商品の原材料や栄養成分は変更される可能性があります。購入時には手元のパッケージも確認してください。
カロリーが高いのはアイソカルゼリー
1個当たりのエネルギーは、エネプリンが110kcal、アイソカル ゼリー ハイカロリーが150kcalです。
| 商品 | 1個のカロリー | 1日1個を7日間食べた場合 |
|---|---|---|
| エネプリン | 110kcal | 770kcal |
| アイソカルゼリー | 150kcal | 1,050kcal |
1個でより多くのエネルギーを補いたい場合は、アイソカルゼリーが適しています。
ただし、カロリーだけを見て決めるのではなく、食べ切れる容量や、たんぱく質を補う必要があるかも確認しましょう。
少ない量で効率よく補えるのはエネプリン
1g当たりのカロリーを計算すると、次のようになります。
- エネプリン:約2.75kcal/g
- アイソカルゼリー:約2.27kcal/g
1個当たりではアイソカルゼリーのほうが高カロリーですが、重量当たりではエネプリンのほうが高カロリーです。
そのため、食欲がなく66gを食べ切るのが難しい人や、できるだけ少ない量でエネルギーを補いたい人には、40gのエネプリンが選択肢になります。
たんぱく質の違いは0gと3.0g
エネプリンとアイソカルゼリーの大きな違いが、たんぱく質の含有量です。
- エネプリン:0g
- アイソカル ゼリー ハイカロリー:3.0g
アイソカルゼリーなら、1個で150kcalとたんぱく質3.0gを一緒に補えます。食事量が減り、エネルギーだけでなくたんぱく質も不足しやすい場合に検討しやすい商品です。
エネプリンは、たんぱく質を含まず、MCT(中鎖脂肪酸油)を1個当たり6g配合しています。たんぱく質の摂取量に配慮しながら、エネルギーを補いたい場合の候補になります。
注意点
腎臓病などでたんぱく質の制限を受けている場合でも、エネプリンがすべての人に適しているとは限りません。病気の治療中や栄養管理を受けている人は、医師や管理栄養士に相談して選んでください。
容量はエネプリンが26g少ない
エネプリンの容量は40g、アイソカルゼリーは66gです。エネプリンのほうが26g少なくなっています。
26gの差は数字だけを見ると小さく感じますが、食が細い人にとっては、食べ切りやすさに影響する可能性があります。
エネプリンは少量を食べ切りたい人向き
エネプリンは40gの小さなカップで、1個110kcalです。
一度に多くの量を食べられない人や、普段の食事に少量だけ追加したい人に取り入れやすい容量です。
アイソカルゼリーは1個で150kcal補いたい人向き
アイソカルゼリーは66gで150kcalあります。エネプリンより容量は多いものの、一般的なデザートと比べれば小さめです。
1個を食べ切れるのであれば、カロリーとたんぱく質をまとめて補える点がメリットです。
味の種類を比較
味の選択肢は、エネプリンが7種類、アイソカルゼリーが12種類です。
エネプリンは果物系を中心とした7種類
エネプリンには、次の味があります。
- いちご味
- かぼちゃ味
- マンゴー味
- りんご味
- みかん味
- パイン味
- ぶどう味
果物系の味が中心で、かぼちゃ味も用意されています。果物をイメージした酸味や甘みを好む人に選びやすい構成です。
アイソカルゼリーは和風・洋菓子系を含む12種類
アイソカル ゼリー ハイカロリーの公式サイトには、次の12種類が掲載されています。
- とうふ味
- スイートポテト味
- チョコレート味
- あずき味
- きなこ味
- コーヒー味
- レアチーズケーキ味
- 黒ごま味
- プリン味
- 黒糖風味
- りんご味
- もも味
果物系だけでなく、あずき、きなこ、黒ごまなどの和風味や、チョコレート、プリンなどのデザート系もあります。
同じ味に飽きやすい人は、複数の味が入ったセットから試す方法もあります。
アイソカルゼリーの味や口コミについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
食べやすさとやわらかさの基準を比較
どちらも食べやすさに配慮された商品ですが、表示されている基準は同じではありません。
エネプリンはUDF「舌でつぶせる」
エネプリンは、ユニバーサルデザインフードの「舌でつぶせる」に該当します。
さらに、日本摂食嚥下リハビリテーション学会の嚥下調整食分類2021では「1j相当」と案内されています。
アイソカルゼリーは「えん下困難者用食品」
アイソカル ゼリー ハイカロリーは、消費者庁許可の「えん下困難者用食品・許可基準Ⅱ」です。
公式サイトでは、医師、歯科医師、管理栄養士、薬剤師、言語聴覚士などの指導を受けて使用するよう案内されています。
両商品に異なる基準が表示されているため、単純に「どちらが飲み込みやすい」とは判断できません。噛む力や飲み込む力に不安がある場合は、本人の状態に合うか専門職へ確認してください。
賞味期間と保存方法の違い
公式情報に記載されている賞味期間は、エネプリンが1.5年、アイソカル ゼリー ハイカロリーが製造日より12か月です。
エネプリンのほうが賞味期間は長いものの、非常食のような5年・7年保存の商品ではありません。日常的に食べながら買い足す、ローリングストックに近い管理が適しています。
実際に手元へ届く商品の残存期間は、製造時期や販売店の在庫状況によって異なります。購入後はカップに記載された賞味期限を確認してください。
アイソカルゼリーは常温保存できますが、公式サイトでは、なるべく涼しい場所で保管するよう案内されています。エネプリンも商品パッケージの保存方法に従い、高温になる場所や直射日光が当たる場所は避けましょう。
エネプリンがおすすめな人
エネプリンは、次のような条件に当てはまる人の候補になります。
- 一度に食べられる量が少ない
- 40g程度の小さなカップを選びたい
- たんぱく質を含まない商品を探している
- 少量で効率よくカロリーを補いたい
- 果物系の味を中心に選びたい
- MCTを配合した商品を選びたい
特に、食事に大きなデザートを追加するのが負担になる場合は、40gという容量がメリットになります。
【ポチップ挿入位置:エネプリンの商品ブロック】
アイソカルゼリーがおすすめな人
アイソカル ゼリー ハイカロリーは、次のような人に選びやすい商品です。
- 1個で150kcalを補いたい
- カロリーとたんぱく質を一緒に補いたい
- 66gを無理なく食べ切れる
- 和風味やデザート系を含む多くの味から選びたい
- えん下困難者用食品を探している
アイソカルには複数のシリーズがあるため、購入時には商品名をよく確認してください。本記事で比較したのは、66g・150kcalの「アイソカル ゼリー ハイカロリー」です。
【ポチップ挿入位置:アイソカル ゼリー ハイカロリーの商品ブロック】
エネプリンとアイソカルゼリーは食事の代わりになる?
どちらも不足しやすい栄養を補うための商品であり、これだけで毎日の食事をすべて置き換えることを前提とした食品ではありません。
エネプリンはたんぱく質が0gで、アイソカルゼリーにもすべての栄養素が十分に含まれているわけではありません。
普段の食事を基本にしながら、食事量が少なかったときや、間食として栄養を補う目的で使うのが基本です。
継続的に食事が取れない、体重が減っている、むせることが増えたといった場合は、商品だけで対処せず医療機関へ相談してください。
よくある質問
1個当たりのカロリーが高いのはどちらですか?
アイソカル ゼリー ハイカロリーです。エネプリンは1個110kcal、アイソカルゼリーは1個150kcalなので、40kcalの差があります。
少ない量でカロリーを補いやすいのはどちらですか?
重量当たりのカロリーはエネプリンのほうが高く、40gで110kcalを補えます。食べ切れる量を重視する場合は、エネプリンが候補になります。
たんぱく質が含まれていないのはどちらですか?
エネプリンです。公式サイトでは、1個40g当たりのたんぱく質は0gと表示されています。アイソカル ゼリー ハイカロリーには、1個当たり3.0g含まれています。
高齢者にはどちらがおすすめですか?
年齢だけでは決められません。少ない量でカロリーを補うならエネプリン、カロリーとたんぱく質を一緒に補うならアイソカルゼリーが候補です。
ただし、持病、食事制限、噛む力、飲み込む力によって適する商品が異なります。必要に応じて医師や管理栄養士、言語聴覚士などに相談してください。
冷やさず常温でも食べられますか?
いずれも調理せず食べられるカップ商品です。ただし、アイソカルゼリーは喫食目安温度が10~45℃と案内されています。飲み込みに不安がある人は、温度による食感の変化にも注意してください。
まとめ|少量重視ならエネプリン、たんぱく質も補うならアイソカルゼリー
エネプリンとアイソカル ゼリー ハイカロリーの大きな違いは、容量、カロリー、たんぱく質です。
- エネプリン:40g・110kcal・たんぱく質0g
- アイソカルゼリー:66g・150kcal・たんぱく質3.0g
少ない量でエネルギーを補い、たんぱく質を含まない商品を探している場合はエネプリンが候補です。
1個で150kcalとたんぱく質3.0gを補いたい場合は、アイソカル ゼリー ハイカロリーが選びやすいでしょう。
どちらが優れているかではなく、本人が食べ切れる量と、補いたい栄養素に合わせて選ぶことが重要です。
参考文献・参考URL
※栄養成分や商品仕様は変更される場合があります。最新情報はメーカー公式サイトと購入商品の表示をご確認ください。


コメント