家族4人分の非常食を準備しようとすると、「1週間分でいくらかかる?」「セット商品を買ったほうが安い?」と費用が気になります。
家族4人が1日3食を7日間過ごす場合、必要な食事は単純計算で合計84食です。
2026年9月に確認した販売価格を基に試算すると、食料だけなら約2万~6万円がひとつの目安です。普段の食品を活用するか、5年保存などの専用非常食で統一するかによって金額は大きく変わります。
さらに、飲料用と調理用の水を新たにそろえる場合は、水の費用も必要です。
この記事では、ローリングストック中心、専用非常食との併用、長期保存食中心という3つの方法に分けて、家族4人・1週間分の費用を計算します。
費用の目安
- ローリングストック中心:約20,000~35,000円
- 専用非常食との併用:約30,000~50,000円
- 長期保存食中心:約50,000~80,000円以上
- 長期保存水84L:約13,000~21,000円
価格は購入する商品、販売店、送料、セールなどによって変わります。
- 非常食を家族4人で1週間分そろえるといくら?
- 家族4人の1週間分は合計84食
- 3つの備蓄方法で費用を比較
- ローリングストック中心なら約2万~3万5,000円
- 専用非常食との併用なら約3万~5万円
- 長期保存食だけでそろえると5万~8万円以上になることも
- 4人用・7日分セットの価格はいくら?
- 非常食セットは1食当たりの価格で比較する
- 家族4人・1週間分の保存水はいくら?
- 食料・水を合わせた総費用
- 費用を抑えるなら「3日分は専用品、4日分は普段の食品」
- 家にある食品を差し引けば費用を抑えられる
- 一度にそろえられない場合の購入順序
- 子どもを含む4人家族でも84食必要?
- 非常食の費用に関するよくある質問
- まとめ|4人家族の1週間分は食料だけで約2万~6万円が目安
- 参考文献・参考URL
非常食を家族4人で1週間分そろえるといくら?
家族4人・1週間分の食料費は、備蓄方法によって次のように変わります。
| 備蓄方法 | 食料費の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ローリングストック中心 | 約20,000~35,000円 | 安くそろえやすいが、定期的な期限管理が必要 |
| 専用非常食との併用 | 約30,000~50,000円 | 費用と保存期間のバランスを取りやすい |
| 長期保存食中心 | 約50,000~80,000円以上 | 管理しやすいが、1食当たりの価格が高い |
これは、主食だけでなく、缶詰やレトルトのおかず、スープ、補助食品も含めた試算です。
すでに家庭に米、乾麺、缶詰、レトルト食品などがあれば、すべてを新しく買う必要はありません。在庫を数え、不足分だけ購入すれば費用を抑えられます。
この記事の価格は2026年9月の調査時点における目安です。実際の価格、内容量、送料、賞味期限は販売店や購入時期によって変わるため、注文前に商品ページをご確認ください。
家族4人の1週間分は合計84食
家族4人が1日3食を7日間食べる場合は、次の計算になります。
4人×3食×7日=84食
1人分と家族4人分を比較すると、次のとおりです。
| 備蓄期間 | 1人分 | 4人分 |
|---|---|---|
| 1日分 | 3食 | 12食 |
| 3日分 | 9食 | 36食 |
| 7日分 | 21食 | 84食 |
農林水産省は、最低3日分から、できれば1週間分×人数分の家庭備蓄を案内しています。
ただし、「84食」は必ず84個の商品を買うという意味ではありません。
米や乾麺のように、1袋から複数回分を作れる食品もあります。反対に、1回の食事へアルファ米、缶詰、スープを組み合わせれば、3商品で1食となります。
84回の食事をどのような組み合わせで作るかを考えることが重要です。
3つの備蓄方法で費用を比較
家族4人・1週間分の非常食は、大きく3つの方法で準備できます。
ローリングストック中心
普段食べている米、パックご飯、缶詰、カップ麺、レトルト食品などを多めに買い、食べた分を補充する方法です。
一般的な食品を利用できるため、長期保存専用品よりも費用を抑えやすくなります。
一方で、商品によって賞味期限が数か月から1年程度しかないため、定期的に食べて買い足す管理が必要です。
専用非常食とローリングストックの併用
災害発生直後の3日分には、アルファ米、保存パン、調理不要のおかずなどを用意します。残りの4日分を、普段の米や乾麺、缶詰などで補う方法です。
長期保存食だけで統一するより安く、すべてをローリングストックにするより期限管理の負担を減らせます。
多くの家庭では、この併用型が費用と使いやすさのバランスを取りやすいでしょう。
長期保存食中心
アルファ米、保存パン、5年保存のおかず、長期保存水などを中心にそろえる方法です。
交換頻度を減らせることがメリットですが、一般的な食品より価格が高くなります。家族4人・1週間分を主食とおかず込みでそろえると、食料だけで5万~8万円以上になる場合があります。
ローリングストック中心なら約2万~3万5,000円
スーパーなどで購入できる食品を中心にした場合の一例です。
| 分類 | 購入例 | 想定費用 |
|---|---|---|
| 米・パックご飯 | 米、パックご飯12個 | 約4,000~7,000円 |
| パン・シリアル | 常温保存できるパン、シリアル | 約2,000~4,000円 |
| 麺類 | カップ麺、袋麺、乾麺 | 約2,000~3,000円 |
| 主菜 | さば缶、ツナ缶、肉の缶詰、レトルト食品 | 約6,000~10,000円 |
| 副菜・汁物 | 野菜ジュース、スープ、みそ汁 | 約3,000~5,000円 |
| お菓子・補助食品 | ようかん、ビスケット、ゼリーなど | 約3,000~6,000円 |
| 合計 | ― | 約20,000~35,000円 |
普段から家にある米や調味料を利用できれば、実際の追加購入額はさらに少なくなる可能性があります。
ローリングストックの進め方は、以下の記事で詳しく解説しています。
非常食のローリングストックとは?やり方とおすすめ食品を確認する
専用非常食との併用なら約3万~5万円
アルファ米や保存パンを取り入れつつ、一般的な缶詰やレトルト食品を組み合わせた例です。
| 分類 | 数量例 | 想定単価 | 小計 |
|---|---|---|---|
| アルファ米 | 28袋 | 約450円 | 約12,600円 |
| 保存パン | 16個 | 約500円 | 約8,000円 |
| パックご飯・麺類 | 12食 | 約200円 | 約2,400円 |
| 缶詰・レトルトおかず | 28個 | 約250円 | 約7,000円 |
| スープ・みそ汁 | 20食 | 約100円 | 約2,000円 |
| ようかん・ビスケットなど | 12個 | 約150円 | 約1,800円 |
| 合計 | ― | ― | 約33,800円 |
上の数量をすべて合計して食数を数えるわけではありません。アルファ米と缶詰、パックご飯とレトルト食品というように、主食・おかず・汁物を組み合わせて84回分の食事を作ります。
例えば、次のような献立にできます。
- アルファ米+さば缶+みそ汁
- 保存パン+豆のスープ+野菜ジュース
- パックご飯+レトルトカレー
- カップ麺+魚肉ソーセージ
- 保存用おにぎり+レトルトのおかず
長期保存食だけでそろえると5万~8万円以上になることも
5年程度保存できるアルファ米や保存パンは、一般食品よりも1個当たりの価格が高くなる傾向があります。
主食を1食450~550円、おかずを1品300~500円程度として組み合わせると、1回の食事に約700~1,000円かかる場合があります。
700~1,000円×84食 =58,800~84,000円
スープ、野菜ジュース、お菓子などを追加すれば、さらに費用がかかります。
その代わり、長期保存品には次のメリットがあります。
- 買い替えの回数を減らせる
- 常温で長期間保管できる
- 水やお湯だけで調理できる商品が多い
- 袋を食器として使える商品がある
- 賞味期限をまとめて管理しやすい
保管の手間を減らしたい家庭や、日常的にローリングストックするのが難しい家庭には選択肢になります。
4人用・7日分セットの価格はいくら?
2026年9月のGoogle調査では、家族4人・7日分として販売されているセットに、約27,000~38,000円の商品が確認できました。
| 販売例 | 調査時点の価格 | 注意点 |
|---|---|---|
| 4人用・7日分セット | 26,980円 | 賞味期限約2年の商品や保存水を含む構成 |
| 4人用・7日分84食セット | 30,589円 | 販売店によって価格やポイントが変わる |
| 4人用・7日分84食セット | 37,800円 | アルファ米や保存パンなどを含む |
価格だけを見ると、約3万円で1週間分を準備できるように感じます。
しかし、セット商品を選ぶときは「84食」の内訳を確認しなければなりません。
お菓子や汁物も1食に数えていないか
商品によっては、ご飯1袋、パン1個、スープ1個などを、それぞれ1食または1品として数えている場合があります。
「84食」と書かれていても、84回分の主食とおかずがそろっているとは限りません。
1食当たりのカロリーは足りるか
パン1個やおにぎり1個だけでは、大人の一食分として物足りない可能性があります。収録数だけでなく、商品ごとの内容量とカロリーを確認します。
保存期間は統一されているか
セット内の商品すべてが5年保存とは限りません。最も賞味期限の短い商品がいつまでなのかを確認しましょう。
水や熱源が含まれているか
アルファ米や麺類が多くても、水やカセットコンロが含まれていなければ別途準備が必要です。
非常食セットは1食当たりの価格で比較する
複数のセットを比較するときは、次の式を使います。
セット価格÷収録食数=1食当たりの価格
| セット価格 | 表示食数 | 1食当たり |
|---|---|---|
| 26,980円 | 84食 | 約321円 |
| 30,589円 | 84食 | 約364円 |
| 37,800円 | 84食 | 450円 |
ただし、1食当たりの価格が安くても、主食だけの構成や、1品のカロリーが少ない構成では追加購入が必要です。
次の点まで比較してください。
- 主食の合計数
- おかずの合計数
- 1品当たりのカロリー
- 水なしで食べられる食品の数
- 子どもが食べられる味か
- アレルギー物質
- 賞味期限
- 送料
家族4人・1週間分の保存水はいくら?
食料とは別に、水も準備する必要があります。
農林水産省の家庭備蓄例では、飲料用と調理用を合わせて、1人1日おおよそ3Lの水が示されています。
家族4人・7日分では、次の量になります。
4人×1日3L×7日=84L
2Lペットボトルに換算すると42本、6本入りでは7ケースです。
| 項目 | 必要量 |
|---|---|
| 1人1日 | 約3L |
| 家族4人・1日 | 約12L |
| 家族4人・7日 | 約84L |
| 2Lペットボトル | 42本 |
| 2L×6本入り | 7ケース |
調査時点では、5年保存水2L×6本が1ケース約1,900~3,000円程度で販売されていました。
約1,900~3,000円×7ケース =約13,300~21,000円
食料に加えて長期保存水を84L購入すると、合計費用が大きくなります。
一度に準備するのが難しい場合は、まず3日分の36Lから始め、一般的なミネラルウォーターのローリングストックも組み合わせる方法があります。
食料・水を合わせた総費用
食料と水の両方を新たに購入する場合の目安は、次のとおりです。
| 備蓄方法 | 食料費 | 水代 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|
| ローリングストック中心 | 20,000~35,000円 | 4,000~10,000円程度 | 24,000~45,000円程度 |
| 専用非常食との併用 | 30,000~50,000円 | 13,000~21,000円 | 43,000~71,000円程度 |
| 長期保存品中心 | 50,000~80,000円以上 | 13,000~21,000円 | 63,000~101,000円以上 |
ローリングストック中心の水代は、一般的な水を定期的に飲んで買い足す場合を想定しています。
この金額には、カセットコンロ、ボンベ、簡易トイレ、防災リュックなどの防災用品は含めていません。
費用を抑えるなら「3日分は専用品、4日分は普段の食品」
家族4人分を無理なくそろえるなら、次のように分ける方法があります。
| 期間 | 備える食品 |
|---|---|
| 最初の1日 | 保存パン、保存用おにぎり、ようかんなど調理不要品 |
| 2~3日目 | アルファ米、長期保存のおかず、スープ |
| 4~7日目 | 米、パックご飯、乾麺、缶詰、レトルト食品 |
発災直後は、電気・ガス・水道を使えない可能性があります。そのため、最初の1日分は水やお湯なしで食べられる食品を多めにします。
生活が少し落ち着いた段階で、カセットコンロを使ってアルファ米、麺、レトルト食品などを調理します。
家にある食品を差し引けば費用を抑えられる
備蓄を始める前に、キッチンや食品庫にある次の食品を数えてみましょう。
- 米
- パックご飯
- カップ麺や袋麺
- 乾麺
- 缶詰
- レトルトカレー
- インスタントスープ
- シリアル
- ビスケットやようかん
- 飲料水
必要な費用は、次のように考えられます。
新たに必要な費用 =目標とする備蓄費用-現在ある食品の金額
例えば、家に米、乾麺、缶詰などが1万円分あれば、3万5,000円の備蓄モデルでも、追加購入は約2万5,000円です。
賞味期限が短い食品は、期限順に並べて普段の食事で使用し、食べた分を補充します。
一度にそろえられない場合の購入順序
予算の都合で1週間分をまとめて購入できなくても、問題ありません。次の順番で少しずつ増やしていきましょう。
- 家にある食料と水を数える
- 家族4人・1日分の調理不要品を用意する
- 3日分・36食まで増やす
- 水を3日分の36Lまで増やす
- 主食を7日分まで追加する
- 缶詰やレトルトのおかずを増やす
- 野菜、スープ、お菓子を加える
- 水を7日分の84Lまで増やす
最初から商品の種類を増やしすぎると、賞味期限の管理が複雑になります。まず食べ慣れているものを中心に3日分そろえ、その後1週間分へ拡張すると続けやすくなります。
子どもを含む4人家族でも84食必要?
子どもは大人より一食量が少ないことがあります。しかし、備蓄時点で一律に「子どもは半人分」と計算することはおすすめしません。
年齢、体格、食欲による差があり、災害時には普段どおりのおかずを用意できない可能性もあるためです。
まずは1人1食として84食分を基本にし、次のように調整します。
- 幼児には小容量の商品を用意する
- 大袋の商品を親子で取り分ける
- 辛くない味を選ぶ
- 食べ慣れたお菓子やパンを加える
- アレルギー対応品を別に確保する
アルファ米の一食量については、以下の記事も参考にしてください。
非常食の費用に関するよくある質問
4人用7日分セットを1箱買えば十分ですか?
セットの内容によります。「84食」と表示されていても、主食、おかず、スープ、お菓子を合計した数の場合があります。84回分の食事として十分か、1品ずつ内容とカロリーを確認してください。
3日分ならいくらかかりますか?
7日分の単純な7分の3で計算すると、食料費はローリングストック中心で約9,000~15,000円、専用品との併用で約13,000~22,000円が目安です。ただし、セット販売の単位や送料によって変わります。
食料と水のどちらを優先しますか?
どちらも必要ですが、水は飲用だけでなくアルファ米やスープの調理にも使います。まず3日分を目標に、食料と水を並行して準備しましょう。
非常食セットは安いほどお得ですか?
価格だけでは判断できません。食数の数え方、カロリー、おかずの有無、賞味期限、必要な水量、送料を比較してください。
普通のミネラルウォーターでも備蓄できますか?
未開封で適切に保管し、表示された賞味期限内に交換できるなら、一般的な水もローリングストックに利用できます。長期保存水より交換頻度が高くなるため、期限を管理しましょう。
非常食の購入費用は毎年かかりますか?
購入費用の全額が毎年必要になるわけではありません。5年保存品なら交換時期を分散でき、ローリングストック品は普段の食費として消費できます。購入月を分けておくと、交換費用が一度に集中するのを防げます。
まとめ|4人家族の1週間分は食料だけで約2万~6万円が目安
家族4人・1週間分の非常食は、1日3食で計算すると合計84食です。
必要な食料費は、ローリングストック中心なら約2万~3万5,000円、専用非常食との併用なら約3万~5万円、長期保存品中心なら約5万~8万円以上が目安です。
さらに、1人1日3Lとして長期保存水84Lを新たに購入する場合は、約1万3,000~2万1,000円程度が加わります。
費用を抑えるなら、次の方法がおすすめです。
- 家にある米、麺、缶詰を在庫に含める
- 最初の3日分には専用非常食を使う
- 残り4日分はローリングストックで補う
- 一度に買わず、毎月少しずつ増やす
- セット商品は1食当たりの価格と中身を確認する
価格だけを優先せず、家族が実際に食べられる味、必要な水量、調理方法、食物アレルギーまで確認しましょう。


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